「※ただイケ」はある

30歳にて整形手術を受け、人生が一変した男の物語。輪郭整形および鼻整形に関する真実をお話しします。

青年時代

予備校生の頃(その3)

投稿日:2015年12月15日 更新日:

冬になると再び受験の季節になった。


今回は模試の成績が前年ほど悪くはなかったので
いけそうな気はしていた。

 


出願したのは医療系の私立大学。
全部で5校受験した。

 


しかし・・・


1校目:不合格
2校目:不合格
3校目:不合格
4校目:不合格

 


次々と不合格になり、
最後の1校に落ちたらどうしようもない状況になった。


その5校目の受験の帰りに起こった出来事が
いまでも記憶に刻まれている。

 


試験終了後、僕は大学から出ていた帰りのバスに乗り、
2人掛けの席に座った。


その席には同じく受験を終えたと思われる女の子が
先に座っていた。

 


その子は僕が座ると同時に、こちらを向き言った。


「うわ、キモ、最悪」

 


僕は突然目の前でそんなことを言われて
何も言い返すことができず、ただ黙って座っていた。

 


念のために書いておくけど、僕の顔や服に何か
気持ち悪いものが付いていたり、
鼻毛が飛び出したりしていたわけではない。


家に帰り、僕は親の前で涙を流した。


受験がうまくいかず、
心がボロボロになっていたのもあったんだけど
なんていうか、自分自身が情けなくて
涙が止まらなかった。

 


僕はその夜、泣いて、泣いて、泣き疲れて
いつの間にか眠ってしまっていた。

 

 

→「猫がいる生活」へ

-青年時代


comment

CAPTCHA


関連記事

no image

予備校生の頃(その2)

僕はこの頃から自分の容姿に対して 劣等感を持っていた。   ある日の朝、 予備校に向かう電車に乗っていた時のこと。   僕は突然の息苦しさを覚えた。 息が苦しい。窒息しそうだ。 こ …

no image

高校生の頃

僕は中高一貫の男子校だったため、 おしゃれに気を使う人間が 周りに多くいたわけではなかった。   近所の床屋で髪を切り、 母親が買ってきた服を何も考えずに着る・・・ それが高校生の頃の僕だっ …

no image

予備校生の頃

4月になると予備校の入学ガイダンスがあった。   その時に隣に座っていた女の子と 一言か二言、話をした。 それ以降、予備校内で同年代の人間と 話をしたことはほとんどなかったように思う。 &n …

Author:Hopy(ほぴぃ)
◎33歳男性 身長170 cm、体重50 kg
◎性格は普段はおっとり
◎優しいけど優しくない
◎目的を達成するためには
いかなる手段も辞さない
◎「ビューティー・コロシアム」
に出演していてもおかしくないレベルの
ブサイクだった過去をもつ