さて、前回に続きまして質疑応答編です(・∀・)
<質問6>
韓国で食べた中で最も不味かったものは何ですか?
<回答>
これについて説明するには、
もう一度「あの日」へ戻る必要があります・・・
【輪郭整形手術後・1日目】
点滴をはずされ、着替えて退院。
僕は通訳さんと一緒に
宿泊先のホテルまで歩いて行った。
顔を下に向けると鼻血がすーっと流れてくるので
ティッシュは手放せない。
右手で鼻にティッシュを当て、
左手でキャリーバッグを引いていく。
キャリーバッグの上には
通訳さんからもらった“箱”を載せていた。
歩いてしばらくして、ホテルのカウンターに到着。
ここで通訳さんと別れて荷物を預ける。
キャリーバッグ、箱、そしてネックピロー
などが入っている布の袋を
預かってもらったことで、僕の荷物は
ティッシュを入れているビニール袋のみとなった。
チェックインの時間までまだ2時間ほどあったので
病院に戻ってソファーで休んでいたところ、
日本語ができる、別の通訳さんがやってきた。
「すごく体調が悪そうですけど大丈夫ですか?」
僕はホテルのチェックインの時間がまだなんです、
ということを伝えた。
すると、通訳さんがホテルに
連絡してくれることになり、
チェックインの時間よりも前に
部屋に入ることが可能になった。
通訳さんは僕に言った。
「何か困ったことがあったら連絡してください、
それと、これを差し上げます」
「ん? この箱は・・・」
先ほど1つもらった“あの箱”だ。
ケーキを入れる箱を大きくしたような感じで
なんとなく高価なものが入ってそうな気がする。
(えへへ、これで2個目だけど、
貰えるみたいだし、もらっておこう!)
「ありがとうございます^^」
僕は通訳さんから“箱”を受け取ると
ホテルへと向かった。
部屋に荷物を運び入れ、ベッドの上に横たわると
そのまま僕は泥のように眠った。
【輪郭整形手術後・3日目】
薬局で滅菌精製水を2本買ってホテルへと戻った僕は
ふと机の上に目を向けた。
「そういえば、通訳さんから貰った
あの“箱”には何が入ってるんだろう?」
期待に胸を膨らませ、
まるで子どもの頃に戻ったかのような気持ちで
箱を開ける僕。
「これは何だろう・・・?」
見ると箱の中にはパウチされた袋が
大量に入っており、茶色っぽい液体が封入されていた。
1つ袋を取り出し、
封を開けて匂いを嗅いでみる。
「なんか変な匂いがする・・・(´・ω・`)」
でも、せっかく通訳さんがくれたんだから
飲まないわけにはいかない。
僕は100均で買っておいたストローを袋に刺し
勇気を出して「茶色い液体」を口に含んでみた。
我に返った僕はネットを使って
この「茶色い液体」のパウチに印字されている
ハングルの解読を試みた。
ひょっとしたら、これは「飲食物」ではなく
「食器洗い洗剤」や「液体塗料」の
一種なのではないか、と考えたからだ。
もし、これが飲食物でないのなら今の状況は危険だ。
直ちに処置を行わなければ
生きて日本に帰ることはできないだろう。
僕は必死に調べ、ついにこの液体の正体を解明した。
「私の身体に 良い 韓方薬(漢方薬)」
パウチに記載されているハングルを
和訳するとこのようになる。
つまりこの液体の正体は
漢方薬だったのだ。
僕がまず第一に疑ったのは「かぼちゃ」から
抽出されたエキスなのではないか?
ということだったのだが、このパウチの表裏の
どこにも「かぼちゃ」を示す
ハングルは書かれていなかった。
一般に漢方薬においては
「かぼちゃ」が使われることはない。
(ただし、かぼちゃの種は駆虫薬として用いられる)
ただ、この薬には原材料となる生薬名が
どこにも記載されていない上、
パウチに描かれている「謎の球状の物体」が
「かぼちゃ」を表している可能性も否定できない。
(韓国では「かぼちゃ汁」は
「飲むと腫れが早くひく」と言われている)
まぁいずれにせよ、僕にはとてもじゃないが
飲める代物ではなかったわけで。。
1箱でもキツいのに、僕の場合は2箱・・・
「通訳さん・・・ごめんなさい・・・(´;ω;`)」
僕はパウチの封を開けまくり、
中身をトイレに流して捨てたのだった。
つづく