「※ただイケ」はある

30歳にて整形手術を受け、人生が一変した男の物語。輪郭整形および鼻整形に関する真実をお話しします。

青年時代

予備校生の頃(その2)

投稿日:2015年12月14日 更新日:

僕はこの頃から自分の容姿に対して
劣等感を持っていた。

 


ある日の朝、
予備校に向かう電車に乗っていた時のこと。

 


僕は突然の息苦しさを覚えた。


息が苦しい。窒息しそうだ。
このままでは死んでしまう。


そんな考えが頭をよぎり目の前が真っ暗になった。

 


気がつくと僕は車内の床に嘔吐していた。

 


次の駅でドアが開くと同時に電車から飛び降り
ホームに設置された椅子に座って目を閉じた。

 


20分近くそのままだったように思う。

 


このままではいけないと思い
僕はトイレに行って
嘔吐物が付着した服を水で洗った。

 


Tシャツはかなり汚れてしまっており、
洗ってもとれなかったが
構わず僕は予備校へ向かった。

 


予備校へ着くと1時間目の授業が
ほぼ終わってしまっていた。

 


ノートを写させてもらいたかったが
僕には友達がいない。


仕方なく職員室に行き、先生にお願いしたが

 


「友達にコピーさせてもらって」
と言われてしまった。

 


僕は泣きそうになるのを堪え


「この予備校に先日入ったばかりなので、
知り合いがいないんです」と嘘をついた。


先生は「えっ?友達いないの?」と
困惑した様子で言っていたが、
ちょうどその時、先生のところに質問にきていた
学生がいたことで、僕はなんとか
コピーさせてもらうことができた。

 


快くコピーさせてくれたその方には
10年以上経った今でも感謝している。

 

 


<P.S.>上に書いた症状は「パニック障害
と呼ばれるものである。
本来ならば薬物療法を行うべきなのだが、
僕の場合は重篤化しなかったため
年月を重ねるうちに次第に症状が
起こらなくなっていった。

 

 

→「予備校生の頃(その3)」へ

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Author:Hopy(ほぴぃ)
◎33歳男性 身長170 cm、体重50 kg
◎性格は普段はおっとり
◎優しいけど優しくない
◎目的を達成するためには
いかなる手段も辞さない
◎「ビューティー・コロシアム」
に出演していてもおかしくないレベルの
ブサイクだった過去をもつ