朝起きて自分の体調を確認する。
この日の体調も良くはないが、
動けないほどつらいわけでもなかった。
手術で切った顎の骨や傷口は特に痛くはない。
一番痛いのは喉だ。
水を飲むだけで痛みを感じる。
「あ・い・う・え・お」
と発声練習をしてみる。
・・・が、口をうまく動かすことができないため
通常時のように明瞭な発声を
することは難しかった。
ウイダーinゼリーとメイバランスを
食べてから洗面台へ。
お風呂に関しては、頬骨のところの傷口に
防水テープを貼りさえすれば
シャワーを浴び、頭を洗うことができるのだが、
これまでは体調が悪くて
それどころではなかった。
今日は体調が少しマシになったので
シャワーを浴びようかと思ったが
手術後4日目ぐらいまでは顔を冷やすべきだと
言われていたのでやめることにした。
日本から持参した子供用の
「アンパンマン歯ブラシ」で歯をみがき、
ひげそりとシェービングクリームを使ってひげを剃る。
その後、もう一度ベッドで横になり、
2時間ほど休憩。
12時前になったので病院へ向かった。
病院へ着くと別の建物に案内される。
待合室でしばらく待っていると名前を呼ばれ
個室に連れていかれた。
個室には女の人が1人。
その女の人に
ベッドに仰向けに寝るように指示される僕。
指示に従って寝ていると、
顔に何やらオイルのようなものを
塗りたくられた。
どうやら顔のマッサージをしてくれるようだ。
整形手術の体験談を記した
誰かのブログにも書いてあったが、
このマッサージはたしかに気持ちよかった。
女の人はさらに僕の顔にクリームを塗りたくり
今度は蒸しタオルのようなもので
顔を包み込んでいく。
そしてその上から強力な光を照射された。
顔は段々とポカポカしてきて
気持ちよくなってくる。
そのまま20分近く放置されたので、
危うく眠りそうになった。
どうやらこれをすることで
腫れが早くひくようになるらしい。
全て終了し、病院を後にした僕は
駅の近くを散歩してみることにした。
通訳さんも言っていたが、
「歩くこと」は腫れを早くひかせるために
重要なのだそうだ。
駅の近くには食べ物屋やアパレルショップ、
韓国コスメの店などがあり
見ていて楽しかった。
ただ、この日は雪がちらついていて
かなり寒い日だったので
早々に切り上げてホテルに戻ることにした。
ホテルに戻ると、
1つ買ってこなければならないものが
あることに気づく。
それは、うがい液を作るための滅菌精製水だ。
うがい液の原液20 mLを付属のコップにとり
これを1000 mLの滅菌精製水に入れて
よく混ぜれば完成となる。
原液は処方箋がなければ手に入らないが、
滅菌精製水は薬局でいくらでも
買うことができる(1本1500ウォン)
事前の情報によると、
このうがい薬はとんでもなく味がマズい、
と聞いていたのだが、
個人的にはそれほどでもなかった。
むしろ日本の「イソジン」とかの方が
マズい気がする。
というわけで、ホテルに戻るやいなや、薬局へ向かい
滅菌精製水を2本買ってきたのだった。
つづく