駅から外に出て歩いて病院へ。
受付でカウンセリングを予約していた旨を伝えると
上の階に行くように、と言われる。
エレベーターで上階へ移動し、
そこにある椅子に座って待っていると
通訳さんがやってきた。
通訳さんは韓国人でかわいらしい女性の方だった。
日本人ではないが、日本語がかなり上手で
以前、日本で働いていたらしい。
一緒に問診票のようなものを作成し、
それが終わると別の階へ移動。
そこにはすごく美人なカウンセラーさんがいて、
どのような輪郭になりたいか、
について要望を聞いてくれた。
その後、検査ルームで3D-CT検査を行い、
部屋で待っていると先生が登場。
噂に聞いていた通り、先生は優しく
丁寧に手術について説明してくれた。
3D-CTで撮影した画像を見ると、
自分の輪郭には以下のような問題点があるのだという。
・頬骨が大きく張っており、正面から見たとき
顔の横幅が大きくなってしまっている。
・えら骨はそこまで大きく発達しているわけでは
ないが、下膨れのように顔がむくんでいるような
状態になっている。
・横から見ると、顎が後退しており、口元が出ている。
これらを解消するには
「頬骨縮小術(頬骨アーチリダクション法)」
「Vライン形成術(下顎骨下縁T字骨折法)」
を行えばよいとのこと。
なお、Vライン形成術には
「えら骨切除」「咬筋縮小」「外板切除」が含まれる。
ここで、僕はあらかじめ用意しておいた
顔面分析レポートを先生に見てもらい
以下のことを何度も強調した。
In doing removal, I hope to cut the bone to a maximal degree if it is physically possible.
(骨を切除する際、物理的に可能な範囲で最大限に骨を切ってください)
通訳さん曰く、日本人はナチュラルな感じの変化を
希望する人がほとんどらしいのだが、僕は違った。
僕の輪郭はナチュラルな変化程度では
改善は見込めない。
だから僕は「ちょっとだけ手術をする」などという
中途半端なことはしない。
「やる」のか「やらない」のか。
やるんだったら最大限の効果が現れるように行う。
たとえ、いかなるリスクが生じようとも。
先生は僕の考えに納得してくれた。
カウンセリングを終え、血液検査。
手術日を約2か月後とし、
予約金を払って病院を後にした。
安国(アングッ)駅近くで餃子スープを食べ、
ホテルへチェックイン。
一泊して、翌日は有名な観光名所である
「昌徳宮」と「景福宮」を見学し
土俗村(トソッチョン)という参鶏湯の名店で
お昼ご飯を食べてから帰国した。
こうして初めての海外旅行を終えた僕は
不安と期待が入り混じった心境で
長い2か月間を過ごしたのだった。