インドでは象が子供の頃に
重くて大きな鎖を脚につけるのだという。
そうすることで「脚についている鎖は動かない」という
固定観念を植え付けるのだそうだ。
象が成長するにつれて鎖は相対的に小さくなっていき、
軽々と鎖を動かせるようになる。
だが、子供の頃からの固定観念により、
鎖の長さの範囲でしか行動できなくなってしまう。
僕がはじめて整形手術をしたのは30歳の時だったが
実はそれよりはるか前にも
手術をしたいと思ったことがあった。
でも結局できなかった。
親に手術したことを知られたら悲しむのかな・・・
親戚の人たちと顔を合わせられなくなる・・・
友人や職場の人はどう思うだろう・・・
そんなことを考えると
整形手術をするなんて自分には
とてもじゃないが無理であるように思われた。
しかし、30歳になってそれらは
単なる思い込みにすぎないことを知った。
「できない」という目には見えない、
存在しない枠を自分で作ってしまっていたのである。
親が悲しむ?
→こんな容姿のために、数多くの悲惨な目にあっている
自分自身が一番悲しいんじゃないのか。
親にバレたってしっかりと理由を説明すれば
理解してくれるかもしれない。
というか、理解してくれないのであれば別に構わない。
親戚と顔を合わせられない?
→犯罪を犯すわけじゃないんだから
親戚がどう思おうと関係ない。
友人や職場の人に知られたら・・・
→知られたっていい。
整形したぐらいで関係が疎遠になったとしたら
そんなの最初から友人じゃなかったってことだ。
このように考えることで僕は思い込みを打ち破った。
この壁さえ突破すれば後は大したことはない。
僕は一気に整形手術の世界へと飛び込んでいった。