僕のそばにはいつも猫がいた。
中学2年になったある日
僕の家に彼はやってきた。
名前は「にゃんた」
近所に「猫をもらってください」
と書かれた張り紙が貼ってあり
それを見た僕たち兄弟が親に
「ペットを飼ってみたい」と
言ったことがきっかけだった。
家にいるときはにゃんたといつも一緒。
布団で寝る時もいつも一緒だった。
部屋の扉を閉めていると
意地でもこじ開けて中に入ってきたっけ。
悲しいことがあった時は
家に帰ってにゃんたと触れ合った。
そうすると全てがどうでもよくなった。
僕とにゃんたは友達だった。